アレキサンダー

アレキサンダー プレミアム・エディション [DVD]

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ローマ人の物語』を読んでいるので、一応見ておこうかなと。ま、あまり期待はしていませんが。
で、多少予備知識があるのが災いしたのか、功を奏したのか、何とも言えない感じ。
以下感想などをダラダラと。でも専門的に勉強したわけではないので、適当なことを書いていると思われます。


そこそこ面白かったです。でもまあ濃い映画だわ。公開時に主役目当てで見た普通の女性な方々はどう感じたのだろうか、とか心配しまうほど。
戦争描写は凄い。ガウガメラの戦いやインドでの戦象との戦いは、どこまで正確な考証なのかわよく分からないけれど、本の世界にはない迫力です。ファランクスすげー、騎馬隊も鐙なしで乗っているし、スゲー。かなり凄惨な描写もあり、戦争の苛烈さが描かれていたのではないかと思います(瀕死の兵士を首に鏨?を打ちこんで安楽死?させるシーンは背筋が寒くなった)。
またバビロンの描写も素晴らしい。これって紀元前300年前後の時代で、中国の戦国時代と同じ頃なんですよね。

で、ストーリー自体ですが、言わんとしていることはわからんでもないけれど、何というかそうかなあとしか言いようがない感じです。"なぜインドまで東征したのか?"について、まあ伏線も含めて"征服欲"以外な面を強調していますが、うーーんどうなんだろうなあ、と思わざるをえないです。確かに東西融和策はしているらしいですが。確かに"征服欲"以外の一面もあったのだろうとは思うのですが、そればかりかのような感じではないと思うのですよ。
まあ、人物ものはしょうがないですかね。"人間アレキサンダー"を描きたかったわけですし。
しかしやはり突っ走り感は否めないですね。スターウォーズみたいに部を分けて、とかできないのでしょうか。そりゃ無理か。

こんな感じでハンニバルとか撮ってくれないですかねえ。