日経新聞の「人口減と生きる」を読んでいて

ふと思った。
「職人芸」を継承する人がいなくて、それをロボットに移植しようとしているとのことが、まあ有名な金型業界と会津の踊りの例を挙げてかかれていた。確かに人口は減っている。これは厳然たる事実である。
が、ここで例示されているものはそれだけではなく、誰も継承することを選択しなかっただけではないかと思うのだ。つまり今の日本が仮に人口増でも同じように継承者はいなかったのではないか?ということだ。

それは、戦後の日本が選択してきた結果であって、人口減だからではないのではないか?

もっと言えば、それらを若い人に継承させなかった(継承すると損だと思わせた)ことが問題なのではないか?それは人口減がどうこうという以上に問題なのではないか?

でも何で「ロボット」なんだろうなw。ニート問題があるというのに。ニートをしごいて継承させればいいのではないか?まあそう簡単ではないだろうが。惰性のニートや惰性のバイトよりはずっと面白いだろうに。



と思っていたら、その後に和民の社長の話が載っていた。



ふむ。ニートの問題ってあまり真剣に調べたり、読んだことないけれど、あの人たちって、やはり"やりたいこと"って言い訳しているだけで、親の金で"楽に生きたい"だけなのか?やはり。
自分のスタンスはシンプルですよ"働かざる者食うべからず"それだけ。


"日本人論"みたいの好きではないのだけれど、やはり日本の将来心配になってしまいますよねえ。


「吾々が次ぎの世代に何か遺産を託さなくてはいけないとするなら、やはり平和が一番だ。そして前の世代から手渡された平和を維持するのは、次の世代の責任だ。それぞれの世代が、後の世代への責任を忘れないでいれば、結果として長期間の平和が保たれるだろう。忘れれば先人の遺産は食いつぶされ、人類は一から再出発ということになる。まあ、それもいいけどね」田中芳樹銀河英雄伝説』第1巻
これは"平和"だけの話ではないのではないかと思うのですよ。団塊の世代が、戦後日本が、いろんなところでその"責任"を忘れてきたのだろうなあ。そして、まあ一から(ゼロから?)の再出発でもいいけどね。