戦艦長門の軍艦旗帰国

戦艦『長門』軍艦旗、呉へ還る▼ 石坂浩二氏が「大和ミュージアム」へ寄贈

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テレビ番組「なんでも鑑定団」でレギュラー出演をしている俳優の石坂浩二さん(65)が、番組で出品された戦艦『長門』の軍艦旗を自分で買い求め、きょう 本人の手で縁りある呉市の「大和ミュージアム」へ寄贈した。

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大和ホールに特大の戦艦『長門』の写真を飾って行われた寄贈式は、石坂浩二氏が小村和年呉市長へ目録が手渡し、海上自衛隊のラッパ吹奏とともに軍艦旗が掲げられた。折よく訪れた大勢の入館者から盛大な拍手が贈られた。軍艦旗は、3.6m×5.4mの大きさで、艦尾に掲揚されていた。唯一生き残った戦艦「長門」は、終戦アメリカに接収され、ビキニ環礁での核実験で1946年沈没した。挨拶に立った石坂氏は、「昨年、『長門』を接収した米海軍艦長の娘さんからテレビ番組へ軍艦旗が出品され、このような貴重な品は縁りある呉の「大和ミュージアム」で飾るのが一番ふさわしいと、自分が約1000万円で購入しました」「旗に込められた人間の思いが伝わってくれれば嬉しい」といきさつと思いを語った。寄贈された小村和年呉市長は『呉の宝物として大切に展示したい』と述べた。軍艦旗は、暫くの間「大和ホール」で見ることが出来る。

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こんなニュースがあったことを知りました。
自費買い取り、寄贈する。なかなか出来ることではないと思います。

できるものなら、自分もそうしたい。そう言えば中学生の頃とか、金持ちになったら、南洋の撃沈された艦船を引き上げてあげたいなあ、とか思っていたなあ。シュリーマンを知ったくらいだったかもしれません。

こういう記事になると、特に「左」の方々はとやかく言いたくなるでしょうが、素直に謙虚に迎えてあげましょうよ、と言いたいですね。
西洋列強に伍すべく努力をし、それをある意味達成した日本をもっと認めましょう。長門は世界最強の7隻の戦艦(ビッグ7)の一隻であり、それを建造し、保有することができた国力をわずか開国後50年足らずで実現した日本人をもっと認めましょう。善悪抜きに多くの普通の日本人が戦ったことを理解しましょう。そうすれば、この軍艦旗帰国のニュースは素晴らしいことだと思えると思うのです。

また最近の「左」の反動のような「右」の方々にも同様に言いたいですね。確かにそういう日本は、日本人は凄かったかもしれない。それならなぜあそこまで負けなければならなかったのか?きちんと考えましょう。いや考えたいですね。孫子曰く「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の地なり」なぜあそこまで悲惨な戦い(途中からは戦争になっていないと思いますよね)をし続けたのでしょう。政治・軍事の指導者が愚かだったから?マスコミが国民をあおったから?日本人が特殊だから(組織的な特攻なんてしないですよね、欧米は?アジアは知らないですけど)?帰国した軍艦旗は、そういう「なぜ」を自分たちに問いかけているのではないでしょうか?それに自分たちは答えることができるのでしょうか?同じ轍を踏まないと、断言できるのでしょうか?
靖国神社にしろ、この軍艦旗が寄贈された大和ミュージアムはそういうことは考えていないようにしか見えない展示でした。「左」の人たちの声も一面からしか見ていない、「右」の人たちも一面からしか見ていない。そのような姿勢ではない、冷徹に大局を見ることができるところはないのでしょうか。

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