こちらに書く気はあまりないのだが...

イージス艦衝突、強制捜査 目視頼み回避1分前 産経新聞社

■直前
 石破茂防衛相は19日夕、あたごが清徳丸を発見したのは衝突2分前で全速後進などの回避行動を始めたのは、衝突のわずか1分前だったと明らかにした。

 午前4時5分、1隻の漁船があたごの前方を右から左に横切った。同時に、乗組員が右方向に別の1隻の緑色のライトを確認。これが清徳丸で、スピードを上げたため、時速18キロで航行していたあたごは同6分、全速後進をかけた。

 清徳丸もあたごの前方約100メートルに迫った地点で右に大きく舵を切ったが、同7分に衝突した。

 あたごの右舷前方10度には、衝突でできたとみられる損傷が見つかった。清徳丸の左側面は大破し、船体中央で真っ二つに割れており、あたごの艦首が清徳丸の真横にぶつかったとみられる。

 海上船舶の順守すべき航法などを定め、船舶交通の安全を図ることを目的にした海上衝突予防法は、相手の船を右手に見る船舶に衝突を避ける義務があると規定。今回はあたごに回避義務があった可能性があり、清徳丸の発見が遅れ、十分な回避行動を取れなかった疑いがある。


 ■弱点
 あたごの海上監視に問題はなかったのか。イージス艦では、夜間でも3人が艦橋や後甲板で海上を目視し、2人が戦闘指揮所などでレーダーによる警戒を行っている。

 海自幹部によると、約20キロ先まで捕捉できる水上レーダーは正常に作動していた。ただ、イージス艦は1度に100以上の目標を追尾できる世界最高レベルのレーダーを備えているとはいえ、水上レーダーはほかの護衛艦並みだという。

 水上レーダーは近距離探知には不向きで、「レーダー員が認識していたか分からない」(海上幕僚監部の河野克俊防衛部長)。探知していなかったとすれば、最新鋭の艦船の盲点が浮かび上がった形だ。

 ■視界
 夜間に航行する漁船などは左舷に赤、右舷に緑のライトをつけることが義務づけられている。ライトは6〜9キロの到達距離があり、「清徳丸がライトをつけていれば、目視で確認できたはずだ」(海自幹部)。

 昭和63年の潜水艦「なだしお」衝突事故で釣り船側代理人を務めた田川俊一弁護士は「小さな漁船は目視で発見しにくく、見張りを慎重に行う必要がある」と指摘する。

 米ハワイ沖での試験を終え、約4カ月ぶりの帰国を目前にした乗組員に気の緩みはなかったか。「ヒューマンエラー」(人為的ミス)の有無も、事故原因解明のカギになる。


あまりにお粗末ですね。
ヒューマンエラーのような感じですね。見張りがお粗末だったということでしょう。というかイージスシステムへの過信ということなのかもしれません。
しかし、イージス艦といえども水上レーダーは通常の護衛艦なみですか。まあ基本的には対空なのでそうなのかもしれないですが。爆弾満載の漁船につっこまれることは可能ということのようですね。まあペルシャ湾での起きているの不思議ではないのですが。

ちらっとしか見ていませんが、昨日の報ステは鬼の首を取ったように元気でしたね。無批判なのは恐ろしいですが、揚げ足とることが目的の報道も困ったものと思います。